贋作師ってすごくないか？
すごい興味のあるニュースをみました。
ご存知の方もいるかもしれませんが、贋作師の話です。
その人は著名な画家の絵と偽って自分が描いた絵を高額で
販売していたそうなんですが、すごいのは鑑定士でも見抜けないほどの
作品だったらしいです。で、その絵が日本にもあるらしいのですが。
超みてみたい！！！
調べてみると既に逮捕起訴されて服役も終わっているようで、罰金も支払済だそうです。
何十億円も。
ちょっと興味があったので軽く調べてみたのですが、この人
「複製」しているのではなくて
「この画家だったらこの景色を見たらこう書くよね」って
完全なオリジナル作品を作ってたんですって。
え？逆にすごくない？
で、その完全オリジナルの絵を鑑定士がみて
「これは間違いない」ってハンコ押して流通させてた訳でしょ？
その画家に乗り移って、同じ技術や思想を憑依させてオリジナルを作ったって、
それってその画家の技術を完全に超越していないとできないじゃないっすか。
で、本人曰く
「50人以上の画家の技法はマスターした」そうで。
すごすぎるじゃん。
音楽でもそうですが、まず最初はコピーなんすよ。
このドラムが叩きたい、って気持ちを代弁するならコピーに始まり
コピーに終わるくらいコピーって大事だし、それに尽きます。
なかなかそのまんまってところまで達しないのですが、
それを50人以上？！
やば。
ご本人、堂々とインタビューにも答えてまして
なんで贋作なんて作ってるんだ？という質問に
「その画家が好きだから」と答えてます。
めっちゃピュアじゃん。
ご本人、今の美術界に思うことがあるそうで、アンチテーゼとして高額の取引を持ちかけていたそうです。
贋作の制作に入る前に徹底的に作品を調べ上げて、現場に足を運び、技法はもちろんのこと
絵の具の種類から作者の思想まで調べて、完全に自分にインストールして新たな作品を作るそうです。
言っていることは完全に役者じゃん。
で、出来上がった作品は鑑定士にも判断できない、、、ってなると
もはや本物でいいじゃんねw
俺は彼の贋作の作品を見てみたい。
で、さらに面白かったのが日本の美術館に彼の作品が展示してあるそうです。
美術館の館長は「本物です」と言っているそうですが
肝心の贋作師は「俺が描いた」と言っていて、もう何がなんだか、
どこに価値を感じて購入金額が決まっていたのか、もうその作品を取り巻く
ムーブ全体がもはやアートです。
鑑定書があるから本物、というのであれば鑑定書に価値があるのか？
技法や思想に価値があるなら、鑑定士が見抜けないほどインストールされているのならば
それはそれで価値があるのではないか？
高額で購入したから本物と信じたい、というならそもそも美術品を愛でるものとしての
審美眼が備わっていないから金額で自分を納得させているだけなのではないか？
もう、いろんな事を贋作師の活動から感じてしまいます。
このことから「芸術」を取り巻く「ビジネス」やら「価値観」の本質が
透けてきてますので、しばらく洋二郎的ホットな話題になりそうです。
—————
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ご存知の方もいるかもしれませんが、贋作師の話です。
その人は著名な画家の絵と偽って自分が描いた絵を高額で
販売していたそうなんですが、すごいのは鑑定士でも見抜けないほどの
作品だったらしいです。で、その絵が日本にもあるらしいのですが。
超みてみたい！！！
調べてみると既に逮捕起訴されて服役も終わっているようで、罰金も支払済だそうです。
何十億円も。
ちょっと興味があったので軽く調べてみたのですが、この人
「複製」しているのではなくて
「この画家だったらこの景色を見たらこう書くよね」って
完全なオリジナル作品を作ってたんですって。
え？逆にすごくない？
で、その完全オリジナルの絵を鑑定士がみて
「これは間違いない」ってハンコ押して流通させてた訳でしょ？
その画家に乗り移って、同じ技術や思想を憑依させてオリジナルを作ったって、
それってその画家の技術を完全に超越していないとできないじゃないっすか。
で、本人曰く
「50人以上の画家の技法はマスターした」そうで。
すごすぎるじゃん。
音楽でもそうですが、まず最初はコピーなんすよ。
このドラムが叩きたい、って気持ちを代弁するならコピーに始まり
コピーに終わるくらいコピーって大事だし、それに尽きます。
なかなかそのまんまってところまで達しないのですが、
それを50人以上？！
やば。
ご本人、堂々とインタビューにも答えてまして
なんで贋作なんて作ってるんだ？という質問に
「その画家が好きだから」と答えてます。
めっちゃピュアじゃん。
ご本人、今の美術界に思うことがあるそうで、アンチテーゼとして高額の取引を持ちかけていたそうです。
贋作の制作に入る前に徹底的に作品を調べ上げて、現場に足を運び、技法はもちろんのこと
絵の具の種類から作者の思想まで調べて、完全に自分にインストールして新たな作品を作るそうです。
言っていることは完全に役者じゃん。
で、出来上がった作品は鑑定士にも判断できない、、、ってなると
もはや本物でいいじゃんねw
俺は彼の贋作の作品を見てみたい。
で、さらに面白かったのが日本の美術館に彼の作品が展示してあるそうです。
美術館の館長は「本物です」と言っているそうですが
肝心の贋作師は「俺が描いた」と言っていて、もう何がなんだか、
どこに価値を感じて購入金額が決まっていたのか、もうその作品を取り巻く
ムーブ全体がもはやアートです。
鑑定書があるから本物、というのであれば鑑定書に価値があるのか？
技法や思想に価値があるなら、鑑定士が見抜けないほどインストールされているのならば
それはそれで価値があるのではないか？
高額で購入したから本物と信じたい、というならそもそも美術品を愛でるものとしての
審美眼が備わっていないから金額で自分を納得させているだけなのではないか？
もう、いろんな事を贋作師の活動から感じてしまいます。
このことから「芸術」を取り巻く「ビジネス」やら「価値観」の本質が
透けてきてますので、しばらく洋二郎的ホットな話題になりそうです。
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