弔いの演奏
20年前くらいに知り合って、随分とお世話になった大先輩が年末に旅立たれまして、、、まだまだ早過ぎる別れに戸惑っております。
元々NHK交響楽団に在籍れていたその方は、人望からか退団された今でもレジェンドミュージシャンが集まってきてまして、後進の育成のために吹奏楽でも指揮をされていました。俺なんかがひっくり返っても共演できないような素晴らしい先輩ミュージシャン達と共演する場を用意してくださり、最初は緊張で死ぬ思いで臨んでいましたが、今となっては何者にも変えられない財産になっております。
今日はリハーサルだったのですが、どこかからひょっこり様子を見にきている気がしていて、そして目の前にいない現実が悲しくて、なんだかずっと泣きそうでした。こんなにも誰かを想いながら演奏することなんて初めてです。寂しいなぁ。
この素晴らしいメンバーと一緒に演奏させてもらえること自体が贈り物のような気がして、1音も無駄にしないよう、噛み締めながら演奏してました。思い返しても、ずっと甘えっぱなしだったなぁと。ちゃんと恩返しになるような演奏をしなくっちゃ。
今回は主にシンバルを担当するのですが、少しでもいい音が出る楽器を選んだら重くて指がちぎれそうですw
でも痛くなった指がちょっと誇らしいっす。天国まで届いていたらいいっすね。
明日は本番。いい音楽で弔いたいと思います。