8月の風物詩



かれこれ長いこと吹奏楽のレッスンに行っています。
小学校から高校まで。トータルで何校教えに行ったんだろ。思い出せませんが30校くらいは行っていると思います。
で、夏の風物詩といえばコンクールなんすよ。野球の甲子園みたいなもんです。
目標があると頑張れるってもんですし、頑張ると上手くなって、上手くなると見えてくる景色が変わるので好循環が生まれます。
ここ10年くらい、吹奏楽のコンクールって本当の音楽じゃないよね議論をよく見かけますが、そこの見解についてはまた今度。
今日は自分にとっても思い出がある学校についての話です。


音大の知り合いが先生になって、吹奏楽部の顧問になったものの、自分が吹奏楽部の出身じゃないから手伝ってと言われたのが15年以上前。

初めて行った時は部員2人で、それこそビリギャルの世界。
生徒は「あんた誰ぇ〜?」みたいな態度で笑うしかありませんでした。
そこからコンクールで金賞を取るまでになるのに5年くらいかかりました。

初めて金賞をとれたときは嬉しかったなぁ。。。

公立の学校ですので知り合いの先生は転任になりましたが、そのまま講師という形での付き合いは今日まで続いてます。
一時は金賞を取るまでになりますが、その後は部員も減ったり、それこそコロナがあったりと落ち込んでいたのですが、今の先生になってから息を吹き返してきました。

今日は合奏を聴きに行ったのですが、コレはひょっとするとひょっとするかもな、なサウンドだったんです。

ここまで引っ張り上げるのってメチャクチャ大変なので思わず
「よく頑張りましたね!」と先生とハグしちゃいました。
長くやっていると分かるんですけど、やっぱり生徒の意識だったり姿勢を変えるのってメチャクチャ大変なんすよ。
このサウンドになるまでの苦労が手にとる様に分かるので、ハグせずにはいられませんでしたw

こうなるともはや結果なんてどうでも良くて、このサウンド自体を聴けてる生徒自身の財産になります。
この「経験」こそがこの先の音楽のヒントになるし、人生の指針になりますので結果はオマケみたいなもんなんすよ。

ちょっと感動しちゃいました。

コレで、たとえ結果が届かなかったとしても、講師としての役割は果たせたかなと感じるサウンドでした。

強いて言うなら、金賞は取らせてあげたいけど。

本番は3日後。
ドキドキしながら楽しみに待ちます。




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