吹奏楽に登場するマイナー楽器2

吹奏楽シリーズ第二弾。マイナー楽器が担当になってしまった時のバイブル。
本日は「鐘」です。かね。

学校のチャイム、といえば分かります?のど自慢で鳴らすアレです。あれも叩けば音が出ちゃう(と言うか殆どの打楽器は叩いたら音が出ます)ので、なかなか教則本にも登場しない楽器ではないでしょうか。この楽器も特に技術がなくても担当させられてしまう楽器筆頭です。なんたって誰でも音が出せますからね。

確かに特殊な技術は必要ないのですが、とは言ってもいきなり担当って言われてもねぇ〜、なあなたに基本的な心構えをお伝えしておきます。

鐘(正式名称はchime)は音の止め方の方にポイントがあります。足もとのペダルを踏みながら叩かないと、音が「コンっ」と伸びてくれません。なのでペダルを踏みながらパイプの1番上のフチを木槌で叩くのですが、音が伸びたまま他のパイプを叩き続けると今度は音と音が混ざってしまって曲の進行の妨げになってしまいます。逆に音が濁っちゃうからといってペダル(ダンパーといいます)をガチャガチャ踏んでいると音楽的に美しさにかける結果になってしまいます。
ので「いい塩梅でダンパーを調整しながらサスティーンを調整する」技術が必要になります。もしくは区切りのいいところでダンパーを踏んで仕切り直す、のがチャイムのポイントです。

これの正解は曲によって違ってきますので先生や先輩と相談しながら決めていくといいと思います。


もう一つ、ポイントとして挙げるなら楽器の向きと譜面台の位置。譜面台は指揮者と自分の目線の間に置く、が基本スタイルですが、チャイムの場合は楽器が壁のように立ちはだかってしまいますので、上手くいきません。なので楽器を指揮者に対して斜めに置いて横目で叩くパイプを確認しながら逆の横目で指揮者と譜面を確認する「馬の視野」で演奏しましょう。
もしくは暗譜してしまうのも一つの方法です。そんなに沢山音符が並ぶこともないと思いますので、こっちの方がオススメかもしれません。

ステージのセッティング位置でもその都度譜面台の位置は調整しないといけませんので、これ!と言う正解をお伝えできませんが、逆にいうと「アンサンブルが取りやすい位置が正解」ですので固定概念に捉われず、やり易いセッティングを考えるチャンスだと思って色々試してみてください。


健闘を祈ります。




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