音楽家は失業の歴史



せっかくなので今はスッカリいなくなってしまった職業の歴史をご紹介しますね。
全部テクノロジーの進化の皺寄せです。

結構びっくりしたのがその昔、映画ができて大衆娯楽として映画館ができました。
その時は無声映画だったので、なんとビックリ劇場で生演奏だったんですって!
ピアニストが映像に合わせて演奏してたらしいです。
そこにセットで打楽器奏者も常駐していたそうです。
「フォーリーアーティスト 」といいますが、効果音も出したりする人です。
映画の効果音を作る人として今も一定数いますが、映画に音声がつけられる様になった時に大量に失業した事は想像に難しくありません。
同じくピアニストも大量に失業してますよね。

その昔、レコードがない時代には譜面をもった商人と同行して
「この譜面を弾くとこんな音楽になりますよ」
と紹介するピアニストもいたそうです。
ここでの「いたそうです」は少数ではなく、たくさんいたそうです。職業として成り立っていた、という事ですね。1人だけだと「職業」としては成立しないですもんね。

それもレコードやラジオの発達で失業してます。だって商人がラジオかレコード持ち歩けば大丈夫なので。

第二次世界大戦が終わった時に、ジャズが大流行りしていて、米軍のキャンプで演奏する人達が大量に求められました。
東京駅にミュージシャンを求める仲介人がたくさんいたそうです。
今はそんな人、みないですもんね?
そもそも米軍のキャンプ地が減りましたし。
これはテクノロジーというよりも時代という背景が強いのですが、時代が変わればそりゃ文化も変わります。

因みにこのミュージシャンを斡旋していた人達がテレビタレントの事務所の源流です。
求められている人を派遣する、という流れは今でも感じることができますね。

とまぁ、ミュージシャンなんて失業の歴史といっても過言ではないくらいの歴史なんです。

そもそもミュージシャンで生活できる様になったのは長い歴史をみてもここ最近なんです。
特にスタジオミュージシャンなんて職業が成り立たなかった。
これはテクノロジー進化の贈り物で、レコーディング産業が盛り上がっていた80年代に、多重録音が広がってできたことによります。

一昔前は「バンドで一発当てたらたんまり稼いで飲食店オープン」という流れがあったそうです。

こうやって歴史的に振り返ってみてもず〜っと安定してる職業なんて稀有な存在だし、そもそもないんじゃないか?と感じてしまいます。
何もAIの出現で始まったことじゃなくて、昔からずっと繰り返してることなんです。

そんなことより、情報の伝わる速度が速くなりすぎて、大衆の感情が動くスピード感が変わったことの方がビックリしてます。
こんなスピードで進んだことは歴史的にないですから、どんな揺り戻しがくるのか想像もできない。
だいぶネットからの炎上は規制がかかる様に時代が追いついてきましたが、まだまだ過渡期なんだな〜と感じております。


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