ストーリーの描き方

自分のライブは物語があった方がいいなと思ってから世の中の物語がどんなふうにできているのか、観察を始めました。映画、ドラマ、コント、小説などなど。

そうやって世の中を見渡してみると色々見えてきたので、その気づきを整理しておきます。

まず物語って「大前提」がないとスタートしないんですね。
例えば
お相撲さん→たくさん食べる、とか。
ヒーロー→悪いことは絶対しない、とか。
誰でもどう聞いても「うん、そーだよね」となるポイントが必要です。
時代背景なら江戸時代は士農工商だった、
中世ヨーロッパなら封建制度だ、とか。
その「しばり」にようなものが出発地点です。

次にその主人公なり時代背景が歪む時に人の感情が初めて動く。

ヒーローだと思っていた人なのに悪いこといっぱいしてた。
お相撲さんなのに本当は拒食症だった、とか。
身分の違う恋なんて許されないのに恋をしてしまった。とか。

この「本来は違う」ことが行われて「歪む」ポイントが人の感情を動かす、ということです。

人ぞれぞれ感じるポイントは違うと思いますが、ドラマや映画を見ていると、この辺りをかなり丁寧に積み上げています。
鈍臭い腐女子が主人公だとして。ちゃんとフックにすべきお転婆感や陰キャっぷりを丁寧に描いていました。
これがないと視聴者の感情を動かせないからですね。
見るべき観点を変えてみたらドラマも教科書です。

コントもそうでした。
よく緊張の緩和だと言われてますが、いまいちピンときてませんでした。

自分の中で腹落ちしたのは、やはり設定の中からくる当たり前であろうことが(フリ)が来ないこと(ボケ)に可笑しさを感じるんだな、という発見。
これを緊張の緩和というのらしいですが。

お笑いも好きで、よくみてるのですが笑うポイントは全てこれです。
本来くるべき反応が違う。落差が大きければ大きいほど感情の起伏が大きくなる。お笑いなら「大爆笑」です。
これも「フリ」が効いてないと何にも面白くないんですね。
ここでいう「フリ」はさっきの大前提と同じです。

自分がストーリーを作るときにこのポイントを発見できたことは本当に大きかったです。

クラシック演奏家→生音主義(マイクが嫌い)みたいなフリが効きやすいポイントが音楽には山ほど眠ってるんだなと新たな発見でした。

何個かストーリーの叩き台はできているのですが、どれが演者さんの心を掴むのか、また演奏曲目との相性がいいのはどれなのか、これからの展開が楽しみです。




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