AI襲来
AIについて、ニュースでも取り上げられるくらいお茶の間に浸透してきました。
それに合わせて「クリエーターの仕事がなくなる」という問題点も取り上げられてます。
この問題について、僕なりの結論をいうと「この流れはとまらない」です。
すなわちクリエーターの仕事は淘汰されていく、です。もちろん残れる人は残れますが。
音楽家という自分の立場をわかってんのか、と言われそうですが、こればっかりは止まらないなぁと身をもって理解しております。
そもそもドラマーって1番最初にコンピューターに仕事を取られた職種だと思ってます。
打込みの出現ですね。
20年以上前から機械に代替えされるという問題と常に向き合ってきたんです。
20年前というと世間は小室サウンドで溢れてました。個人的にR&Bやファンクが好きで名ドラマー達に憧れてドラムを叩いてましたから、当時は「ふん。こんな機械の音楽が流行りやがって」なんて思ってましたが、誰もが気楽に音楽をコンピューターで音楽を創れる様になってからは、もはや人間が叩く意味、みたいなものと嫌でも向き合わなきゃいけなくなりました。
昔からドラムを習うと「テンポ通りに叩ける様に」と練習しますが、「正確に叩く」なんてパソコンの前では1番意味がない行為です。
そこに世間的意味を見つけ出すのに結構時間がかかりました。
そんな戦国時代をよくもまぁ生き残れてるなぁと自分でも感じてますが、それでもこれからも淘汰の速度は止められないなぁと思ってます。
より大勢が安くて便利な打込みで代替えしていくのは疑いようがありませんし、打込み然とした名曲も生まれてますし自分自身、打込みって凄いなと感じることがめちゃくちゃあります。
大衆が便利だと感じるものが増える、は社会の原理原則ですし、そこに個人的な感情で争ったりしても、それは別の話なので難しいと思います。
更にさらに、人間は一度感じたことを再現されると「そうそう、これこれ」となりますので、平均をつくるのがメインのAIは「クラシックの名演」をつくるのがメチャクチャ得意なはずです。クラシック自体、再現芸術ですから。
生演奏をみる意義、を感じない人にはAIで充分になってしまいます。
ちょっと絶望的ですが、それはそれとして、人間じゃなきゃダメな事を探す方に全力を使った方がいいと思います。
どんなに規制をかけたって、AIとの生活は遅かれ早かれ共存する事になると思います。
エキストラ俳優さんとか、とんでもない事態になる予感しかしませんが、反対!と声をあげつつ自分じゃなきゃダメな事をみつける方が先な気がしてます。
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